〜三日月のもとの誓い〜

キラキラ光る海面を遠目に見ながら暁色のCBX400Fにまたがるアキラは今日も調子良く渚バイパスをはしっていた。

信号待ちをしていたアキラをバイパス側道の待避スペースに居た2人の単車乗りが発見した!

チャラ男A (ああ!!あいつ この間の!!)

速水鋭砥(はやみえいと)(え?何?)

A(暁のアキラっすね!)

速水(ああ! そうだなぁ! 確か、今あの赤黒いCBXに乗ってんだったな!!)

A(この間は夜だったもんで あのカラーに気づけず アイツの女の前で恥かきましたよ!!)

速水(そっかあ! じゃあ 少しその恥かいちまった気分を晴らしてやろうか!)

A(え!? マジっすか!!)

速水(おお!)
(お前 一応バイクの腕がある方だから 俺にしっかり着いてこい!)

A(わかりました!!)

2台のバイクは アキラを後ろから追って行った!

後方から聞こえる排気音にアキラはサイドミラーを確認した。