高校2年の夏、1年の時の夏と比べると 随分濃い思い出の夏となった。

そんな夏も過ぎて渚海岸も冬を迎え 寒さからヒロ達も 単車でランデブーが すっかり減り 街中でぶらぶらすることが ほとんどだったが 食事したり買い物したり クリスマスには 2人でプレゼントの交換をしたりして普通の高校生らしく時は過ぎて行った。

この頃には 紬も レストランの厨房内で 学校にバレないようにバイトも少しずつやっていた。

2人の仲も日に日に強くなり 告白こそお互いしてないが もう恋人同士そのものだった。

そして先輩方が卒業をし ヒロ達も高校最終学年となる季節を迎えた。

紬と出会ってから 3回目の春を迎えた時には 紬に一目惚れした入学式の日、そう そこから話すことも出来ず過ごしたヒロの勝手に片思いの1年も懐かしく思える。

あの聖城のチャラ男3人には申し訳ないけど感謝の意を込めたくなる(笑)