* * *


思いのほかそう簡単にはいかなくて、
もう3ヶ月が経とうとしていた。


今だって、俺の視線は壱条ばかりでいつだって見てるのに…

全然気づかない君は、きっと、まだ安藤に恋をしているからであって、



廊下ですれ違っても、少し離れた安藤を目で追っていて、

話しかけようと少し安藤に近づいてる壱条だけど、

勇気がないのかまた離れては近づいてを繰り返していて…


(きっと声をかけたいんだろうな…。)