「あの…。私の話聞いて?」
(これってもしかして、振られた?)
嫌な予感がするんだけど……。
「私安藤くんのことちゃんと好きだった」
(ほら…。やっぱり………)
……ーーん、?
待てよ、、…。
ー…だった……って過去形?
「だけど、高峯くんと話していくうちにどんどん思いが高峯くんに向いてて、それで好きだと気づいたのは最後に3人で帰った時で、それに気づいたから相談できないと思って…今思えば結構前から好きだったんだと思うの。」
…なにこれ、期待してもいいのかな、?
相談をやめたのが俺のこと好きって気づいたからで。
今まで苦しかったこの感情さえも、
その言葉一つで簡単に舞い上がってしまう程、
俺は……
ーー……君に惚れてる。
「だから、私も遅くなったんだけど。……高峯くんのことが好きです…。」
…ずっと聞きたかった。
待ってた言葉。
(俺たち両思いってこと?そうだよな?)
好きな人が自分を好きになってくれる奇跡。
それって当たり前じゃなくて…
たくさん遠回りした…。
不器用に、すれ違い、勘違いをして、間違いを繰り返した。
何度だってこれからも間違えるだろう。
それでももう君を手離したくない…。
君に出会えたから恋を知れた。
苦しさも嬉しさも全部君から教えてもらった。