……ガラッ
やっと、着いた図書室のドアを開けると、
驚いた顔をしている君がいて。
また、こうして目が合えてる嬉しさの方が込み上げてきて…
それでも言葉にしないと伝わらないから。
「壱条話がある」
「え、高峯くんなんで?」
いまだ俺が来たことに、驚きが隠せない壱条に俺は、
「安藤のことが好きなのは知ってる。でも、
俺の想いを伝えたくて来た。上手くいってる
のにこんなこと言ってごめん。それでも聞いてほしい。俺は壱条と出会う前からずっとずっと
好きだった」
ーー………『うそでしょ、?』
びっくりしている壱条に話を続ける。
「でも、俺バカだから好きな人の幸せを願って、2人を応援してた。でもさ、好きって気持ちは止まらなくて…簡単に消えてくれなくて…忘れたくても好きが募るばかりで…」
だから……
この気持ち隠しきれないから、打ち明けても隠しても辛い気持ちになるなら。
想いを伝えよう…。
「でも、それって壱条だからそう思えるし俺には壱条じゃなきゃダメなんだよ。だから…安藤じゃなくてさ……俺にしろよ。」
………"それって…。"
何か困ったように呟く壱条。