誰もが、いつだって、どこだって、俺を見る。


今日だって、
俺が通るたびにこちらに視線をむける男女達を横目に、嫌でもみんなのことが、視界に入るわけで…


(今日も人気だなーなんて)


自分で自惚れてしまうほど、

ナルシの俺の名前は、

高峯 玲央(たかみね れお)高校2年生。


でも、そんな時全くこっちを見ない女がいた。


そいつの名前は、

壱条 優愛(いちじょう ゆあ)

学年一の可愛さを持つ女で有名だから、

俺でも、名前は分かってた。



(今日も見ねぇなー。)


いつしか俺は、アイツにしか目がいかなくなっていて、気になる存在になっていた。