歩き疲れてひとりカフェに入って休憩することにした。
クリームたっぷりのココアを手にして空いてる席を探していると、視界の隅にどきりと胸を刺す見覚えのある人が映った。
あ、どうしよう。
ズキッと胸の奥が音を立てた。
その痛みに気を取られ、無意識のうちに視線を縫い付けられて、足が止まる。
きれいなボブヘアを耳にかけ直しているその人がふいに顔を上げれば、目が合った。
「あれ、莉世ちゃんだー!」
花島さんは人懐っこい笑顔を私に向け「ここ座りなよー」と自分の向かいの椅子を勧めてくれた。
断る理由もなくて、おずおずと椅子に腰を下ろす。
「あ、ありがとうございます」
「ううん。偶然だね。ひとり?買い物?」
「あ、はい…ちょっと…」
「あはは、敬語やめてよぉ、私たちタメでしょ」
屈託なく話しかけてくれればくれるほど、心が沈んでいく、嫌な私だ。
クリームたっぷりのココアを手にして空いてる席を探していると、視界の隅にどきりと胸を刺す見覚えのある人が映った。
あ、どうしよう。
ズキッと胸の奥が音を立てた。
その痛みに気を取られ、無意識のうちに視線を縫い付けられて、足が止まる。
きれいなボブヘアを耳にかけ直しているその人がふいに顔を上げれば、目が合った。
「あれ、莉世ちゃんだー!」
花島さんは人懐っこい笑顔を私に向け「ここ座りなよー」と自分の向かいの椅子を勧めてくれた。
断る理由もなくて、おずおずと椅子に腰を下ろす。
「あ、ありがとうございます」
「ううん。偶然だね。ひとり?買い物?」
「あ、はい…ちょっと…」
「あはは、敬語やめてよぉ、私たちタメでしょ」
屈託なく話しかけてくれればくれるほど、心が沈んでいく、嫌な私だ。

