キミの恋のはじまりは

私の気持ちを見透かしたように、真由ちゃんの優しいため息が落ちてきた。



「莉世の気持ちもわかるけどね…」

「うぅ…どうしよ~…」



再来週の土曜日、11月最後の…。

ん?と何かが引っかかって、日付を頭の中でなぞる。

それがかちりと時計の針が重なったように揃えば、思わずがばっと起き上がって叫んだ。



「その日、泉の誕生日だ!」



それを聞いた真由ちゃんは目を見開いて驚いたあとに、なにかを悟ったように眉を下げてにんまりと笑った。



「そんなさ、年1の大事な日をさ、莉世と一緒にいたいってことなんじゃないの?」

「…でも、私で、いいのかなって…」



私じゃないんじゃないかって、違うんじゃないかって思ってしまう。

私なんて…。


「はぁぁぁぁぁ〜」


大きなため息をついてまた机に突っ伏した。



「とりあえず誕プレ考えなくちゃね!」



顔をわずかにずらせば、楽しそうな真由ちゃんと目が合った。