キミの恋のはじまりは

次の日、真由ちゃんを誘えば、ジト目で速攻断られた。



「…それってさぁ…デートの誘いなんじゃない?」

「へ?」

「片桐くん、莉世とふたりで行きたいんだと思うよ」

「…そ、そういうこと?!」



そ、そっかぁ…。デートのお誘いだったか…。

フレンチトーストのきらめきに脳内占領され、全然気付かなかった…。

今更ながら、そういえば泉が微妙な顔していたな…と思い出す。



「うぅ…。だったらなおさら、真由ちゃん一緒に行って~」

「はぁ?嫌だよ。お邪魔じゃん」

「…デートって…なんか衝撃的だ…」

「なんでよ?」

「…だってさぁ…」



机の上にずるずると上半身を寝そべらして、片腕に頬をのせる。

思い返せば、泉とふたりで出かけるのは初めてかもしれない。

意識しないなんて無理だよ…。