真由ちゃんと別れ、家の最寄駅に着くと、19時を回っていた。
空を赤く染めていた夕日は沈み、まだ熱気を残しつつも少しだけ心地よい夜風が吹いている。
今日の楽しかった余韻を頭の中で振り返りつつ、夜道を帰ろうとしたとき、スマホが震えた。
明るくなった液晶には、馴染んだ名前。でも、電話なんて珍しい。
『もしもし』
通話ボタンを押してその声を聴けば、楽しかった今日の中でも一番私の心に残ったぬくもりがさらに強くなる。
「泉?どうしたの?」
『いま、どこ?』
最寄駅名を言えば、静かな声が聞こえた。
『……俺もいま着いたところ』
「あ、そうなの?」
『一緒に帰ろう。改札で待ってて』
その言葉が、瞬きにも満たない短い間に、小さい私たちを連れてくる。ふっと昔に戻れたような気がして素直に「わかった」と電話を切った。
言われたとおり、たくさんの人が掃き出される改札前で泉を待つ。
向こうから歩いてくる多くの人の中からでも、簡単に見つけられる。
改札のずいぶん向こう側にいる彼も私に気が付いたらしく、小さく手を挙げる。
それにほっとして、私も小さく手を振って応えた。
空を赤く染めていた夕日は沈み、まだ熱気を残しつつも少しだけ心地よい夜風が吹いている。
今日の楽しかった余韻を頭の中で振り返りつつ、夜道を帰ろうとしたとき、スマホが震えた。
明るくなった液晶には、馴染んだ名前。でも、電話なんて珍しい。
『もしもし』
通話ボタンを押してその声を聴けば、楽しかった今日の中でも一番私の心に残ったぬくもりがさらに強くなる。
「泉?どうしたの?」
『いま、どこ?』
最寄駅名を言えば、静かな声が聞こえた。
『……俺もいま着いたところ』
「あ、そうなの?」
『一緒に帰ろう。改札で待ってて』
その言葉が、瞬きにも満たない短い間に、小さい私たちを連れてくる。ふっと昔に戻れたような気がして素直に「わかった」と電話を切った。
言われたとおり、たくさんの人が掃き出される改札前で泉を待つ。
向こうから歩いてくる多くの人の中からでも、簡単に見つけられる。
改札のずいぶん向こう側にいる彼も私に気が付いたらしく、小さく手を挙げる。
それにほっとして、私も小さく手を振って応えた。

