キミの恋のはじまりは

そんな私たちを葉山さんは、明るい声を上げて笑った。

葉山さんの笑い声は、オレンジ髪と相まってまわりを明るくしてくれる力があるように思う。

おかげで、私の心配も少し薄れたように感じた。



「そんなに珍しい?」

「はい!すごいです!もう感動です!」

「うちの学校と全然違います」



こたくんの手を引きながら「こっちだよー」と先を歩くその人の背中についていく。

葉山さんはすれ違う人たち男女問わず声をかけたり、かけられたり。こたくんは有名人らしく、その度に頭を撫でらたり、抱っこされたりしていた。

そうして、今日、何度目かのその質問に同じように答えていく。



「恭平~、その子たち、だれよ~」
「もしやどっちかが彼女?!」

「ふたりは湖太郎と俺の恩人なの」

「え、ちがうの?じゃ紹介して」
「私も一緒に混ぜて~」

「んー、今日はだめー」



ねー、と葉山さんが私たちに向かって首をかしげていたずらっぽく笑いかけてくれる。