キミの恋のはじまりは






……で。

いま、潤くんからお詫びの品を受け取って、ありがたく食べている私。

後ろから聞こえてくる泉たちの楽しそうな声を気にしないようにと、口の中に放り込んだ新作コンビニスイーツ(黒蜜きなこホイップとろーり餅)を堪能することにする。



「おいしぃ!これ食べたかったんだ。ありがとー!」



ほどよい甘さに気持ちが少しほぐれて、思わず頬に手を添えて美味しさを噛み締める。

潤くんは「よかった」と笑いながら、私用に水をカウンターにおいてくれた。それを口に運んで一口含むと



「んで、泉と手つないだの?」

「~っ、ぶほっ!」


さらりとさっきの話を蒸し返してくるから、水がうまく喉を通らずに噎せこんだ。



「あ、あの時は、つっ、ないでない!」

「あー、じゃぁ違う時につないだのかぁ~」

「~っっ、不可抗力!」

「へー、泉、やるねぇ~」



からかうような口調とは裏腹に温かい目で私を見てくるから、恥ずかしくてスイーツをまた頬張ってごまかした。

そうして、今度は泉に視線を流し、その目を細める潤くん。