キミの恋のはじまりは



このまま帰ろう、そう思って口を開きかけたとき、ずいっと男の子2人が私の視界に入り込んできた。



「あー!!やっぱり!」

「駅で泉と一緒にいた星花女の子じゃん!」

「えー、2人も会ったことあるの?」

「会ったっていうか、見てたって感じ?」

「泉がこっち来んなって言うからさぁ~」



泉の肩にわざと腕を回して体重をかけて、意味ありげに口元を緩ませた。

泉は冷めた声で「遠藤、うるせぇよ」と、その腕を煩わしそうに身をよじって外すと、私の方を見た。

瞬間、目があって顔に熱気が集まるのが自分でもわかったから、急いで潤くんの背中に隠れた。


お願いだから静かにしてて、私の心臓。


自分のことなのにちっとも思い通りにならない思考を落ち着かせたくて、祈るように身を縮こまらせたのに



「それに、手つないで電車乗っていったよな~」



と、またもや心臓が飛び跳ねるような発言を泉の友達がしてくる。