キミの恋のはじまりは





「急にすみません。お邪魔じゃないですか?」

「全然いいよー」

「あとメニュー表作るだけなんですけど、終わらなくて」

「大変だねー、ゆっくりやったらいいよ」

「ありがとうございます!」



彼女の華やかな笑顔を直視できなくて、のろのろと視線を泳がせた。

一緒にいたほかの友達たちも近くへ来て、潤くんに挨拶している。私はその間に挟まって大人しくしていた。


ど、どうやって帰ろう……。


会話が頭上を飛び交っていくその隙に、そぉっと抜け出そうと一歩後ずさった、その時。



「あ、もしかして、ショッピングモールの?」



明らかに私に向けた言葉が聞こえて、次の一歩が止まってしまった。