キミの恋のはじまりは



このままだと、家に着くまで泉たちの後ろをついていくはめになるし、その前に見つかる可能性の方が高い。


コンビニまで戻って少し時間つぶそう…。


さっき通り過ぎた場所を脳裏に浮かべて、体を反転させようとすると馴染みの声に呼ばれて短い悲鳴が漏れた。



「え、どしたの?」



振り向けば、目を少し大きくして驚いたような潤くんがいた。一瞬飲み込んでしまった呼吸を取り戻して、入ってしまった肩の力を抜いた。



「あ、ちょっとコンビニ寄るの忘れちゃったから戻ろうと思って」

「俺、いま行って来たとこ。今日、母さん出かけてていないから、夕飯買ってた」

「そ、そうなんだ〜」



手に下げたビニール袋を僅かに上げて見せてくれる潤くんの視線が、私を通り越してその先にピタリととまった。