そんな2人の様子を見ながら真由ちゃんは、口元に手を当ててほくそ笑み唇を緩ませた。
「しかも!イケメンで、優しくて、青陽高という、ハイスペな幼馴染ですよ~!」
「えぇ!ほんとに?!」
「青陽高って、頭もいいってことかぁ!」
な、なんか泉のイメージがものすごく独り歩きしているような……。
真由ちゃんは私の方へにんまりとした視線を送りながら
「この間、ショッピングモールでね……」
なんて話し始めようとするので、慌てて「ちょっとまって!」とその先を止める。
「聞きたい!」
「なになに?!」
もはや文化祭の準備など忘れ去った優香ちゃんと田場ちゃんの勢いをなんとか流そうとしていると、ちょうど先生が教室に入ってきたので、なんとか難を逃れた。

