「待って、菜穂!」
すぐに追いかけたつもりだったが、菜穂の足が速すぎて病院の外でやっと捕まえる。
「うぅ…」
近付いてから菜穂が大泣きしていることに気付く。
周りの目なんて気にせず、子供のようにボロボロと涙を流して顔はもうぐしゃぐしゃだった。
「よく我慢したよ、偉いよ」
いつも強がって、浅はかな恋のくせにと告白してきた男を振っていた菜穂は、今までにないくらい子供に見えた。
そんな菜穂を私は抱き締める。
「うわぁーん!」
菜穂は鼻水や涙が私の服に濡れることなんて気にせずに、むしろハンカチ代わりにして大泣きする。
私は菜穂が泣き止むまで、周りの視線に恥ずかしくなりながらも背中をずっと摩っていた。
すぐに追いかけたつもりだったが、菜穂の足が速すぎて病院の外でやっと捕まえる。
「うぅ…」
近付いてから菜穂が大泣きしていることに気付く。
周りの目なんて気にせず、子供のようにボロボロと涙を流して顔はもうぐしゃぐしゃだった。
「よく我慢したよ、偉いよ」
いつも強がって、浅はかな恋のくせにと告白してきた男を振っていた菜穂は、今までにないくらい子供に見えた。
そんな菜穂を私は抱き締める。
「うわぁーん!」
菜穂は鼻水や涙が私の服に濡れることなんて気にせずに、むしろハンカチ代わりにして大泣きする。
私は菜穂が泣き止むまで、周りの視線に恥ずかしくなりながらも背中をずっと摩っていた。


