その時、私の耳に微かな声が聞こえた。
「綺月?」
「綺月ちゃん、何してるの?早く行くわよ」
足を止めてその場から動かなくなった私に、二人が怪訝な顔をして見てくる。
でも私は二人の顔では無く、眠っている雪希の顔を見る。
そして、今度は雪希の手が一瞬ピクリと動いた。
「紀子さん、菜穂」
「ん?」
「雪希の手が今、動いて」
「えっ」
私が声を詰まらせながら伝えると、紀子さんと菜穂は驚いて雪希に近寄る。
「綺月?」
「綺月ちゃん、何してるの?早く行くわよ」
足を止めてその場から動かなくなった私に、二人が怪訝な顔をして見てくる。
でも私は二人の顔では無く、眠っている雪希の顔を見る。
そして、今度は雪希の手が一瞬ピクリと動いた。
「紀子さん、菜穂」
「ん?」
「雪希の手が今、動いて」
「えっ」
私が声を詰まらせながら伝えると、紀子さんと菜穂は驚いて雪希に近寄る。


