この場所で「バイバイ綺月」と言って出て行ったお姉ちゃんは、確かにこの場所で今度は「ただいま」と言って、あの日と同じように聡さんのバイクで消えていった。
中学2年生の私は、お姉ちゃんの小さくなる後ろ姿を見て、もう帰ってこないのだろうと思っていた。
だけど今は違う。
こんなに心がスッキリするような日はもう二度と来ないだろうと思うくらい、何一つ邪魔なものは無かった。
「お母さん、ちょっと出てくるね」
「夜ご飯までには戻って来るのよ」
「うん!」
母はどこに行くのかも問い質すことはせずに、私を見送った。
こんなに足取りが軽い日は初めてだった。
今なら空でも飛べそうだと痛いことを思っているぐらい清々しかった。
私は走って走って、無我夢中で走ると、すかさずインターホンを押した。
数秒経ってからその扉が開く。
「カオル!」
私は扉が開いた瞬間、飛びつくようにカオルにしがみついて抱きついた。
中学2年生の私は、お姉ちゃんの小さくなる後ろ姿を見て、もう帰ってこないのだろうと思っていた。
だけど今は違う。
こんなに心がスッキリするような日はもう二度と来ないだろうと思うくらい、何一つ邪魔なものは無かった。
「お母さん、ちょっと出てくるね」
「夜ご飯までには戻って来るのよ」
「うん!」
母はどこに行くのかも問い質すことはせずに、私を見送った。
こんなに足取りが軽い日は初めてだった。
今なら空でも飛べそうだと痛いことを思っているぐらい清々しかった。
私は走って走って、無我夢中で走ると、すかさずインターホンを押した。
数秒経ってからその扉が開く。
「カオル!」
私は扉が開いた瞬間、飛びつくようにカオルにしがみついて抱きついた。


