再び、光が差す-again-〈下〉

「じゃあ、また来るね」


家の扉の前で、お姉ちゃんは私の頭を優しく撫でるとそう言った。


「うん」


私は満足気に頷いた。

お姉ちゃんは母の顔を数秒見ると、背中を向け扉に手をかける。


「あっ」


そこで私は思い出したように声を上げると、お姉ちゃんがゆっくりと振り返る。


「お姉ちゃん」

「ん?」

「おかえり」


今この家を出ていこうとしているお姉ちゃんに向かって、私は確かにそう言った。

お姉ちゃんは一瞬驚くが、意味が分かってすぐに笑顔に戻る。


「ただいま」


嘘偽りなんて無いただの挨拶だが、私は目頭が熱くなるほど嬉しくてしょうがなかった。