「ねぇお母さん、外暑かったのに、熱いお茶出すの?」
急須で丁寧に入れたお茶を私が顔を引き攣らせながら咎めると、母は今気付いたように私の顔を見る。
「高いお茶っ葉なんか出して見栄張らなくても、麦茶に氷入れればいいんだよ」
「どこが見栄張ってるのよ」
「わざわざ仕事用の服に着替えてる時点で見栄張ってるじゃん」
私は母の正装服を細めた目でジーッと見ながら、冷蔵庫から麦茶を取り出す。
そんな私と母の会話を聞いて、聡さんがフッと笑みをこぼす。
「ちょっと聡」
「あ、すみません。
思ってたよりも仲良さそうだったからつい」
正直に答える聡さんと呆れて溜息をついているお姉ちゃんの目の前に氷が入った麦茶を置いた。
もうやることも無くなったのに、未だキッチンに立っている母の背中を押してお姉ちゃんの目の前に座らせる。
気まずい空気が流れているにも関わらず、聡さんが遠慮無く口を開いた。
「初めまして、美月の彼氏の真城聡です」
聡さんが誰かに敬語を使っているのは初めてで、なんだか私にとっては新鮮だった。
だけど強気な態度と圧倒的な存在感は全く変わってはおらず、母と少し似ている気がした。
急須で丁寧に入れたお茶を私が顔を引き攣らせながら咎めると、母は今気付いたように私の顔を見る。
「高いお茶っ葉なんか出して見栄張らなくても、麦茶に氷入れればいいんだよ」
「どこが見栄張ってるのよ」
「わざわざ仕事用の服に着替えてる時点で見栄張ってるじゃん」
私は母の正装服を細めた目でジーッと見ながら、冷蔵庫から麦茶を取り出す。
そんな私と母の会話を聞いて、聡さんがフッと笑みをこぼす。
「ちょっと聡」
「あ、すみません。
思ってたよりも仲良さそうだったからつい」
正直に答える聡さんと呆れて溜息をついているお姉ちゃんの目の前に氷が入った麦茶を置いた。
もうやることも無くなったのに、未だキッチンに立っている母の背中を押してお姉ちゃんの目の前に座らせる。
気まずい空気が流れているにも関わらず、聡さんが遠慮無く口を開いた。
「初めまして、美月の彼氏の真城聡です」
聡さんが誰かに敬語を使っているのは初めてで、なんだか私にとっては新鮮だった。
だけど強気な態度と圧倒的な存在感は全く変わってはおらず、母と少し似ている気がした。


