再び、光が差す-again-〈下〉

「そ、それって、聡さんとの…?」

「うん」


今、お姉ちゃんのお腹には新しくて小さな命が宿っているの?

私はお姉ちゃんの顔とお姉ちゃんのお腹を交互に見ながら、口をあんぐりと開けて驚く。


「……産む、んだよね?」

「もちろん、そのつもり」


まだ戸惑っている私とは正反対に、お姉ちゃんは即答で答えて揺るがない強い決意を見せてくる。

私は恐る恐るお姉ちゃんのお腹を優しく触れる。


「…ははっ、すごい…ここに生きてるんだ…」


未だ信じられない私は、驚きすぎてなぜか笑いが込み上げてくる。


「それでね、綺月…お願いがあるの」


お願い…?

お姉ちゃんがこんな風に改まってお願いをするのは初めてだった。


「…一度、家に帰ろうと思ってる」


そう口にしたお姉ちゃんは、私よりも戸惑っていて、まだ家に帰ることを躊躇しているのか紡ぐ言葉に迷いが見えた。

それでも、お姉ちゃん自身このまま逃げ続けることは良くないと思っているのだろう。