次の日、私は勉強を後回しにしてお姉ちゃんに会いに行った。
「美月にとっても綺月にとっても、本当に大事な話だからすぐに会いに行け」とカオルがあまりにも真面目な顔で言うものだから、私は早々に溜まり場に姿を見せた。
昨日、突然帰ったことを謝ると、お姉ちゃんはカオルと仲直りしたことに安堵して優しく笑いかけた。
「それで、話ってなに?」
私は早速本題に切り込んだ。
「綺月…」
お姉ちゃんは私の手を取り、ギュッと握る。
その手が少し震えている気がして、私は咄嗟に握り返した。
大丈夫、大丈夫だよ。
これからどんな話をされるのか分からないけど、何でも全部受けとめるから。
そんな私の気持ちが手から伝わったのか、お姉ちゃんはゆっくりと息を吐くと、意を決して口にする。
「私、妊娠してるの」
お姉ちゃんの口から飛び出てきた言葉に、私は目を見開き驚く。
…妊娠?え?お姉ちゃんが、妊娠?


