再び、光が差す-again-〈下〉

「…俺ん家でいいか?」

「…そういうの恥ずかしくなるから聞かないで」

「俺もちょっと恥ずかしかった」

「どこで恥ずかしがってんの…バカ」

「待て、今の可愛い、もう1回」

「もう!デレデレしないで!」


表情筋が緩くなって変な顔になっているカオルの肩を私は拳を作って思いっきり殴った。

全然痛くないくせに、わざとらしく痛がってみせるカオルに私は目を細め睨む。


「やっぱ溜まり場戻ったがいい気するんだけど」

「…今はもうちょっと一緒にいたい」


フルフルと左右に頭を振ると、カオルは凄く長い息を吐いた。


「あ──、家までの道のり長ぇ」


私はカオルと手を繋いで、カオルの家までずっと馬鹿みたいな話を沢山した。

カオルは私の家に居候していた海斗に暫く嫉妬していたとか、あの時目を逸らしたのはその嫉妬がバレないようにした咄嗟の行動だったとか、聞けば聞くほどなんでこんなに2人とも我慢していたのか分からなくなった。

明らかに我慢損だったことに、私とカオルは可笑しくて笑った。

カオルの家に着くと、その日は会えなかった時間を満たすようにカオルは私の身体の至る所にキスを落とした。

甘くて、溶けてしまいそうな時間に少しだけ意識が飛びそうになった。