再び、光が差す-again-〈下〉

「……ねぇ、する?」

「…は?」


タガが外れたのはカオルだけじゃない。

私は耳まで真っ赤にしながら声を絞り出すように言った。

久しぶりに会って、欲が出て、キスだけでは物足りないのはカオルだけではない。

この真っ赤な顔と、この引き止め方と、この目一杯キスした後の状況での「する?」という意味が分からないほどカオルは馬鹿では無い。

ただあれだけ引き伸ばした行為を、私の方から口にすることがただただ信じられずカオルはフリーズする。


「…また、今度って、言ったでしょ?」


私は目をキョロキョロと行ったり来たりと忙しくする。


「………今、心臓止まった」

「…へ?」


カオルは空いている方の手で、私の頬を撫でる。


「一日中抱き合っていたい」

「...そんなにはできない」

「分かってる、冗談」


カオルは未だ私の口から出てきた言葉が信じられないのか、夢からまだ覚めていないときのフワフワとした頭で口を滑らす。