再び、光が差す-again-〈下〉

「……もう、好きじゃない?」


今にも泣きそうなほどの小さくて消え入りそうな声で私が口にする。

カオルの瞳に私が映っているのが分かるほどの至近距離で伝える。


「もう、会いたくならない?」


カオルの言葉が怖くて、目を逸らしてしまいそうになるのを耐える。

だって私はこんなにもカオルに会いたかったのだから。


「マメに電話しないのはどうして?
私の事飽きちゃった?」


私は、カオルと別れたくない。

私の瞳が揺れたとき、カオルが一瞬獣のような目をした。

その瞬間、噛み付くように私の唇を奪う。

荒々しくて、全身から力が抜けていくような久しぶりの強引なキスが幾度となく落ちてくる。

角度を変える度に漏れる息さえ甘く感じ、ほんの少し目を開けてみると、カオルも薄らと目を開けていた。

もしかして、キスをしているときカオルはいつも目を閉じないんじゃないかと考えたら途端に恥ずかしくなってくる。

私が唇から離れようとすると、押し付けるようにまた奪われる。

全然足りないと言われている気がして、悶々と悩んでいたことが嘘のように吹っ飛んでしまうくらいカオルで頭がいっぱいになる。

ここは公共の場でちらほらと車が私達の横を通り過ぎているにも関わらず、馬鹿みたいに夢中でキスをした。