再び、光が差す-again-〈下〉

カオルから逃げるように走っていると、突然腕を掴まれ振り返るとカオルが息を乱して私の顔を見ていた。


「おい、何で泣いてんだよ」

「…言いたくない」

「海斗が俺のせいだって言ってた。
俺お前に何かしたのか?」

「言いたくない!」


私は強く言い放つと、思いっきりカオルの手を振り払い、また背を向けて歩き始める。

カオルは今度は私の真正面に立つと、視界を奪い逃げないように足止めをする。


「頼むから、教えてくれよ」


カオルは本当に分からないのか、懇願するように私に縋り付く。

"お前がカオルを押し倒して襲いかかれば一発でたかが外れるぞ"

海斗の言葉を思い出して、私はカオルの頬を両手で触れると、強引に自分の方へと寄せてキスをする。

自分でも驚くほど、自分勝手で強引なキスだった。

私はカオルから離れると、カオルは目を見開いて驚いていた。