「海斗」
名前を呼ばれ、反射的に顔を上げる。
綺月は見下ろすように俺を見る。
その目が全部を見透かされそうで、怖くて、目を逸らそうとするが、それは綺月の手によって止められる。
綺月は両手で俺の両頬を包み込むと、また俺の目を真っ直ぐと見つめてくる。
「しっかりして」
…しっかり?俺が?
それは中途半端で、ユラユラと揺らいでいるから、しっかり生きろと説教紛いなことを言っているのか?
「ちゃんと息して」
だけど、綺月が放った言葉は、俺が考えていることとは全く違う意味だった。
ちゃんと息をする?
その時、自分の呼吸が荒く乱れていることを、綺月に指摘されて気付く。
その瞬間、酸素が突然肺に入ってくる感覚に咳き込む。
…なんなんだ、苦しい。
なんでこんなにも自分は苦しいでいるのか分からないまま、必死で呼吸を整える。
綺月は、俺の息が整うまでずっと背中を摩り続けた。
暫くすると普通に息が出来るようになり、奈都が俺にコップ一杯の水を渡した。
それを一気に飲み干すと、少し震える手をなんとか隠しながら机に置いた。
名前を呼ばれ、反射的に顔を上げる。
綺月は見下ろすように俺を見る。
その目が全部を見透かされそうで、怖くて、目を逸らそうとするが、それは綺月の手によって止められる。
綺月は両手で俺の両頬を包み込むと、また俺の目を真っ直ぐと見つめてくる。
「しっかりして」
…しっかり?俺が?
それは中途半端で、ユラユラと揺らいでいるから、しっかり生きろと説教紛いなことを言っているのか?
「ちゃんと息して」
だけど、綺月が放った言葉は、俺が考えていることとは全く違う意味だった。
ちゃんと息をする?
その時、自分の呼吸が荒く乱れていることを、綺月に指摘されて気付く。
その瞬間、酸素が突然肺に入ってくる感覚に咳き込む。
…なんなんだ、苦しい。
なんでこんなにも自分は苦しいでいるのか分からないまま、必死で呼吸を整える。
綺月は、俺の息が整うまでずっと背中を摩り続けた。
暫くすると普通に息が出来るようになり、奈都が俺にコップ一杯の水を渡した。
それを一気に飲み干すと、少し震える手をなんとか隠しながら机に置いた。


