再び、光が差す-again-〈下〉

「どう?眠れた?」

「…まぁ」

「そう、良かった」


綺月に問われ、俺はぶっきらぼうに答えた。


「カオルは?もう行ったのか?」

「うん、私が起きたらもういなかった」


一応居候の身なので少し早めに起きたが、すでにカオルは朝早くにバイトに行ってしまっていた。

それでも綺月の母親はカオルの朝ごはんを作って送り届けたことにも俺は驚いていた。

それにカオルが出掛ける前はずっとこの母親と二人っきりということにもなる。

よく間が持ったなぁとカオルに感心する。

美月の話を聞いていた限り厳しい母親なのだと覚悟していたが、俺達を受け入れ面倒も見てくれることに素直に驚いていた。


「お前の母ちゃんって、思っていたよりずっと寛大だな」

「…まぁ、大分変わったかな。
昔なら海斗のこともカオルのことも家に入れるなんてありえなかったから」


変わったって一言で終わらせるには、あまりにも変わりすぎなのではないのかと顔が引き攣る。