再び、光が差す-again-〈下〉

【海斗side】



次の日、海斗が目を覚ますと、カオルの姿はなかった。

まだ眠い目を擦りながら部屋を出て階段を降りると、洗面所から綺月と奈都の楽しそうな声が聞こえてくる。

顔を洗おうと洗面所へと向かうと、綺月と奈都と鏡越しで目が合う。


「あっ、おはよう」

「…ん、おはよ」

「海斗くん、おはよう!」

「…おぉ」


朝から元気に挨拶してくる奈都にたじろいながらも、俺は顔を洗うとリビングに向かう。

俺はリビングに顔を出すと、すでに椅子に座ってパソコンをカタカタと叩いている綺月の母親と目が合う。

キッチリとした服装とメイクに、自然と背筋が伸びる。


「…起きたのね」


綺月の母親は俺に視線を向けると、ゆっくりと立ち上がる。


「…うす」

「朝ごはん食べるでしょ。
ご飯とパンどっち?」


そう確かに俺に聞きながら、キッチンに向かう。

海急に来た迷惑極まりない居候に朝ごはんも作ってくれるのかと、内心驚きながらも答える。