再び、光が差す-again-〈下〉

「おい、アホ、靴揃えろ」

「なに良い子ぶってんだよ」

「殺すぞ」

「あー分かったから、その殺意しまえ」


カオルの注意に、海斗は渋々靴を揃えてから私を置いて家に入って行った。


「人の話を最後まで聞け」


大声で叫びたくなったが、近所の目を気にして小さな声で徐々に閉まるドアに向かって言った。


「一応お兄を止めたんだけどね、ごめんね」


奈都は気の毒な目を私に向けて謝るので、私は首を横に振った。


「大丈夫、ありがとう」


こうと決まればカオルは曲げないのを痛いくらい知っている。

なんなら夜遅くにカオルの都合だけで連れ出された奈都も気に毒だ。


「…入ろっか」

「うん」


お互い申し訳なさそうな顔をして、二人は遅れて家に入った。