再び、光が差す-again-〈下〉

「そもそも海斗から言いなよ」

「俺が言ったら本当に殺されるだろ、お前が言うことで少しはカオルの殺意を抑えられる」

「人の彼氏を殺人鬼呼ばわりしないでくれる?」


そもそも、カオルに殺されるという恐怖がありながらも、それでも私の家に泊まろうとするメリットはなんなんだと疑問点が湧く。

だが、今はそんなことを考えている場合ではない。


「…何がそんなに嫌なんだよ」

「嫌とかじゃないのよ」

「じゃあなんだよ」

「カオルに言った後と、言わなかった後の危険度を今まさに天秤にかけてるところなの」

「死人が出る以外の危険度ってなんだよ」


この男は、本当にカオルに殺される覚悟を持って家に来たみたいな発言をしてくるが、勿論殺されるというのは例え話であって現実味が無い。

むしろ、バレないことを信じて言わない方に賭けるのが一番良いと思っている。

でも、カオルに隠し事をするのは凄い嫌だ。

だからと言って、海斗が家に居ることを伝えた後のカオルの行動が怖い。


「海斗が今家に居ると言った後にカオルが取る行動を考えてんのよ」

「例えば?」