再び、光が差す-again-〈下〉

「そんな俺を見透かすように、綺月の母親に言われたんだよ」

「…え?」

「堂々と生きなさいって」


お母さんがカオルにそんなことを言ってたの?

私の目頭が熱くなるのを感じる。


「俺は、自信が無い自分も受け入れて、もう何に対しても逃げずに堂々と生きたいんだ」


さっきまで弱々しかった声に、少しだけ力が入る。


「だから、Againを抜けて、堂々と綺月の母親に会えるような真っ当な人間になりたい」


堪らなくなり、目から一筋涙が零れる。

これは嬉し涙だ。


「綺月は自分のことも大事にしてって言うけど、やっぱり俺は自分よりも、俺を大事だって言ってくれた人を大事にしたい」


カオルは手を伸ばし、私の涙を親指で拭う。

そして優しい顔で笑った。


「だから、Againを抜ける」

「…うん」


私は頬を触るカオルの手を握ると、何度も頷く。