再び、光が差す-again-〈下〉

「綺月」


カオルに名前を呼ばれ、またカオルの方を見る。


「ありがとな」


カオルが優しく私の頭を撫でながら言った。


「綺月が俺の事大事にしてくれるから、自分も大事にしようと思えるよ」

「…本当に?」

「あぁ」

「ならいいけど」


私は満足した顔で頷いた。


「だから、やっぱり俺はAgainを抜ける」


────え?

突然のカオルの発言に驚いて、またカオルの方を見る。

カオルは冗談を言っているのでは無く、至って真面目な顔をしていた。

それに本気なんだと確信する。

私はカオルからみんなへと視線を移すと、幸人達は知っていたのか驚いていなかった。

だけど菜穂は私と同様に初めて聞いたのか、驚いて目を見開いていた。