再び、光が差す-again-〈下〉

今の俺を見たらミナトも綺月と同じように止めてくれるだろうか。

杏樹の心が揺れていた。

誰か、お願いだから俺の背中を押してくれ。

杏樹は気付けばそう切に願っていた。

そのあと一押しをしたのは聡だった。


『もう一度Againを復活させたのは、お前を連れ戻すためだ』


俺はお前を傷つけたのに何でそんな事が言えるんだよ。


『俺が一番大事なのは、復讐よりもミナトの言葉だけだ』


その言葉を聞いて、杏樹は思い出した。

最後にミナトが言っていた言葉を。


"Againを頼む"


ミナトの死に気を取られて、耳に入らなかった言葉を、杏樹はこの瞬間に思い出した。

そうか、聡はミナトのためにAgainを守ろうとしていたのか。

それなのに俺はずっと自分のことしか見えてなかった。

なんで俺はこうなるまで思い出せなかったんだろう。