再び、光が差す-again-〈下〉


杏樹、聡、一喜は小学校からの幼なじみだった。

親を亡くし祖父母に育てられ生きづらさを感じていた杏樹と、父親が誰かも分からない母親から産まれた聡と、両親が離婚調停中の一喜はお互いの痛みを共有するように仲良くなった。

教師が三人を受け持つことを嫌がるほどに度をかけてヤンチャだった。

そんな杏樹は、中学生になってもずっと三人でつるんでいた。

程なくして杏樹の祖父母が他界し、有無を言わせず施設に放り込まれたが、居心地が悪くいつしか夜の街を聡達と徘徊することが増えた。

夜の街には色んな人がいた。

酒に酔いしれデロンデロンになりながら歩いているサラリーマンや、道路を塞いで座り込む不良に、露出した服を着た女があちこちにいた。

夜になると喧嘩っ早い人間も多く、吹っかけられた喧嘩に杏樹達は発散するように挑んでいた。

そんな騒がしい夜の街を出入りし牛耳っている暴走族がいた。

それがAgainだった。