再び、光が差す-again-〈下〉

「ただ、誰も幸せにはなれない」


復讐を選んで、失った命が帰ってくるわけでも、この悲しみが救われるわけでもない。

その選択は間違ってはいないけど、誰も救われない。


「Againのみんなのためにも、あなたにはずっと生きてて欲しい。ずっと仲間だって言い張って、あなたを誰一人も咎めたりしなかった仲間を、置いていったりしないで下さい」


杏樹の目から涙が零れ、ゆっくりと頬を伝う。


「私はいつかあなたの罪悪感が消えるまで、あなたを肯定し続けます。
だからもう私達を攫ったことに対して謝ったりしないで下さい」


揺るぐことなく真っ直ぐに目を見て自分の思いを伝えると、杏樹の瞳がまた揺らぎ、これ以上泣かないように奥歯を噛み締めているのか顔が強ばっていた。