再び、光が差す-again-〈下〉

「この人を殺すつもり?」


杏樹の目が真っ黒に染まる。


「聡さんを殺したいなら、なんで直接会いに行かずここに呼び出すのかって考えた。
何か理由があるんじゃないかって」


わざわざこの場所を見つけて貰って、そんなの確実に二度手間だ。

それなのにここまで来させる理由はなんなのか考えた時、ふと杏樹の言葉を思い出した。

"今日で全てを終わらせる"

やけにその言葉が私には引っかかっていた。


「桜さんにAgainの過去を聞いた時、あなたの時間が止まっている原因はこれだと思った。
二年前の大抗争でAgainの総長が亡くなったあの日から時間が止まってるんでしょ?」


あなたにとってもAgainにとっても必要不可欠だった存在の人が亡くなった。

それも事故や病気では無く、十中八九ヤケクソで刃物を持った不良が起こした殺しによる死だった。