再び、光が差す-again-〈下〉

そうこうしているうちにも、下の階から私達を探す声が増えていく。

多分、私達がいなくなったことでみんなが探しているんだ。


「一人で大丈夫だから、これ挟んで鍵代わりにして」


私は菜穂の手を無理矢理引き剥がすと、桜に扉に立てかけれる棒を渡し勢いよく扉を閉めた。


「桜さん、教えて下さい」


壁となった扉に向かって中にいる桜に話しかける。


「杏樹が他に連れ去った人の居場所を教えて下さい」


桜は少し沈黙を作った後、口を開く。


「部屋は分からない。
ただ、あなた達が捕まってた部屋よりも更に上に上がってる杏樹を見た。
これが最後の階なら多分この部屋のどこかに居るはず」

「ありがとうございます」


私はお礼を言うとすぐにその場を離れ、片っ端から部屋を探していく。