再び、光が差す-again-〈下〉

二歩、三歩階段を上った時、私達が逃げてきた部屋から声がする。


「おい!どこ行った!?」

「杏樹さんに伝えろ」

「うす!」


どうやら杏樹ではなく、アザミのメンバーに逃げたことがバレたようだ。

私達はその瞬間歩くスピードを早め、階段を一気に駆け上がる。


「どうすんの!こっちにも上がってくるよ!」


私はどこか隠れる場所はないかと辺りを見渡すと、人間二人分ギリギリ入れるような小さな扉付きの棚を見つける。


「ここに隠れて」


私は有無を言わせず菜穂と桜を無理矢理中に入れる。


「ちょっと待って、綺月は!?」


菜穂が私の腕を掴む。


「私には行くところがある」

「行くところってなに?私も行く!」


菜穂は心配なのか私の腕を掴んで離そうとしない。