再び、光が差す-again-〈下〉

そして立ち上がり、少しの期待を込めてドアノブに手をかけるが、やはり鍵が掛かっていた。

このドア壊すか?

それとも、壁を壊す?


「何してるのよ」


私は壁を触りながらグルリと部屋を一周する。

そしてまた同じ道を辿り、足を止める。


「この壁他のよりも材質が違う、思いっきりぶち破ったら穴開きそう」


私は壁を摩ったり、叩いてみたりして確認する。


「ぶち破るってあんたの力で?」

「桜さんも手伝うの」

「は?なんで私が手伝わなきゃいけないのよ」

「じゃあ一生このままここにいる気?
冗談じゃないわよ、私は杏樹を一発殴らないと気が済まないのよ」


私はそう吐き捨てると、この部屋に放置されている比較的硬いものを手にする。