再び、光が差す-again-〈下〉

「あーその顔、その恐怖に満ちた顔堪んない」

「菜穂っ!」


私が慌てて菜穂に手を伸ばすと、彼女のボディーガードのような存在の男二人に阻止される。


「ずっと邪魔だったけど、やっと排除できる。
まさか杏樹があんたを捕まえて来てくれたなんて、この偶然に感謝しなきゃ」


そう吐き捨てると、桜は菜穂を床に叩き付けた。

菜穂が尻もちをつき、桜はそんな菜穂を見て鼻で笑った。


「なんで、桜さんが…」

「あんたが現れなければ、幸人は私のモノだったの」


桜はゴミでも見るかのように菜穂を見下ろす。


「だから罰を与えようと思って」


…罰?


「本当はAgainとアザミの抗争に紛れてあんたに罰を与えるつもりだったけどね」


嫌な予感がして、私は男から離れるように抵抗するが力が強くてビクともしない。


「菜穂!逃げて!」


私が叫んでも、菜穂の身体は見るからに震えていて、立ち上がることすら出来ないようだった。