再び、光が差す-again-〈下〉

私と菜穂はドアを挟むように立つ。

足音が近付く度に、早くなる鼓動に心臓が口から出てきそうだった。

手が震えて、嫌な汗が顔を伝う。

そして、足音が消える。

ドアの鍵を開ける音が聞こえ、私はまた空瓶を強く握る。

ドアがゆっくりと開いて、人が部屋に足を踏み入れた瞬間歯を食いしばった。


「あああ────!!」


菜穂が声を上げながら空瓶を掲げ、入って来た男の頭目がけて振り下ろす。


「っぶね」


男は振り下ろされた空瓶を間一髪で手で掴む、頭に当たる前に阻止される。

その背後から今度は私が空瓶を振り下ろすが、その男の後ろにいた別の人物がすかさず私の手を掴んだ。


「はい、ストップ」


まさか二人も部屋に入って来るとは思ってなかった私達は、危機的状況に息をするのも忘れる。