再び、光が差す-again-〈下〉

「でもいい囮にできた。
良かったな、今アイツらが必死こいてお前らを探してるよ」

「Againのみんなに何するつもり!」

「別に暴走族なんだから喧嘩するだけだ。
Againを潰して、昔果たせなかったことをするだけだ」


昔果たせなかったこと…?

杏樹は私の目を見る。


「聡を殺す」


ドクンと心臓が嫌な音を立てた。

顔を見れば分かる、本気なんだと。

私の濡れた髪から水滴が落ちて、それが背中をスーッとゆっくり辿っていく。

水滴の冷たさで鳥肌が立っているのか、目の前の杏樹の言葉に鳥肌を立てたのか分からないが、さっきから寒気が止まらない。


「…な、なんのために」


菜穂が震える声で聞く。