再び、光が差す-again-〈下〉

「雪希悪いけど、美月のそばに居てやってくれ」

「…分かりました」


聡にお願いされ雪希は二階の部屋にいる美月の元へ向かう。

ムシャクシャして俺は頭を乱暴に掻きながら、近くの椅子に座る。


「綺月の母親は一日だけ待つと言った。
それまでに連れ戻さなければ警察沙汰になるぞ」

「分かってる」

「アザミが溜まり場にしてる場所に心当たりあるのか?」

「正直言って無い。
溜まり場になりそうな場所をしらみ潰しに探すしかない」


何も分からない状況に、ただただ杏樹への怒りと恐怖で手が震える。


「…分かった、少し頭冷やす」

「俺達は行くから」

「あぁ」


俺から離れる時、聡は俺の肩を一回叩いてすぐに溜まり場を後にした。