麗華が引っ越して来てから9ヶ月経った。
まだ、幼稚園生気分だった。ランドセルが届いても、入学式用の服の試着をした時も。
だが、両親の一言によって、そんな気分は大破した。
それも入学式の直前に、今思えば、もうちょっと前に、いや、そもそも、両親があんな約束してこなければよかったんだ。
「明日の入学式楽しみねぇ」
「そうだな、あぁ言い忘れていたが明日の入学式は麗華ちゃん達と行くことになったからな」
「そうそう、麗華ちゃんママと約束しちゃった☆」
「はあ〜？なんでよ」
僕はものすごく困ったなぜならば、麗華一家は漆黒の髪と瑠璃色の瞳を持つ超美形一家なのだ。
あまり目立つのが好きでない僕にとって関わらない方が良い人達なのだ。