2人でチャイルさんを追うように歩く。
すぐに水穂がくっつくように寄ってきた。

「あのね、チャイルさんはわたがしの国に本当に行こうと決心して、辿り着けた人しか案内できないの。きっと、なにかそうするための秘策があるんだよ。」

どちらからともなく手を繋ぐ。




なるほど。
霧がどんどん濃くなってきた。
目が回りそうだ。


チャイルさんの姿がかすむ。


手に力が入らなくなる。