私は天瀬 美凪(あませ みな)。今日はあいにくの雨だ。私は今バスに乗っている。
通学途中だ。そして隣には私の親友、花宮 優莉が乗っている。
「今日雨だね〜」「ね~」「いつ止むのかな?」「ん~天気予報だと午後には止むらしいよ!」「やった~!」こんな会話をしていると、バス停に着いたみたいだ。バスから降りて傘を差す。
「美凪行こ〜!」「チッ...雨やまねぇ...。」誰の声だろう?「??ごめん、ちょっと待ってて」
私は今の声の主を探して、キョロキョロしていた。すると木の後ろからちらっと青髪が!
私はその青髪くんに駆け寄って、「あ、あの、傘...!どうぞ!」「...」相手はびっくりしたようで、黙ってしまった。でも、「サンキュ。」って傘を持って足早に去っていった。
「はぁぁぁ...良かった...でもいきなり声掛けちゃったよ...」ドキドキ...なぜだか心臓がうるさい。「何が良かったの〜?」
「うわぁ!びっくりした...って優莉か」「うん笑で?何が良かったの?」
「バス降りた時に舌打ちと雨やまねぇって声が聞こえたから、その人探してたんだけど、木の後ろから青髪が見えたの。で、そこに駆け寄って、その人に傘渡したんだけど、いきなり声掛けちゃったから受け取ってくれるか不安だったの。」「その人受け取ってくれた?」「うん!」
私は今の出来事を全て話した。すると優莉が
「その人、かっこよかった?ニヤ」と、やたらニヤニヤしながら聞いてくるのだ。
「は!?」「だ〜か〜ら~!かっこよかった?ニヤ」「ん~」ん~、かっこよかったっちゃかっこよかった...かな?でもなんでこんなにかっこよかったか聞いてくるんだろう?あ、思い出した!優莉、人の恋愛沙汰好きなんだった!
「まあ、かっこよかったよ…。」「ふぅん?その人に一目惚れとかはしてないの?ニヤ」
自分の顔が火照っていくのがわかった。「顔真っ赤じゃ〜ん?」