病院は本当に大きく綺麗だった。面会です、といって自分の名前が入っている表札をみつけた。そこに寝そべっているであろう、病室のカーテンを開ける。ごくりと息をのんだ。
そこにはまぎれもない私がいた。母親に電話が行くことはない、現在海外にいて離れれないからだ。私は若干の生気を失った顔をしているが、すやすや気持ちよさそうに寝ている。目覚めないだけで。
彼は青白い私を呼吸もせず、見続けた。
しばらくして、私の手を掴んでいた。意識のないほうの手だ。
「先生」
絶望的な声色だった。
「俺、言っちゃあダメな言葉をいったんだよな。俺のせいだ」
彼は頭を抱えて、俯いてしまった。彼の心のトラウマを目の当たりにして、私も涙が出そうになった。本当に申し訳ないことをしてしまった。
ひとしきり、通夜のような時間をすぎて、「リュウキ」と話しかけてきた。
「お前、自分で魂と会話できるとかいってたじゃん、ダメ元でいいからやってよ」
なんだそれは。話がおかしな方向に進んだ気がする。
石塚さん、あなたイタコにでもなったの?
そこにはまぎれもない私がいた。母親に電話が行くことはない、現在海外にいて離れれないからだ。私は若干の生気を失った顔をしているが、すやすや気持ちよさそうに寝ている。目覚めないだけで。
彼は青白い私を呼吸もせず、見続けた。
しばらくして、私の手を掴んでいた。意識のないほうの手だ。
「先生」
絶望的な声色だった。
「俺、言っちゃあダメな言葉をいったんだよな。俺のせいだ」
彼は頭を抱えて、俯いてしまった。彼の心のトラウマを目の当たりにして、私も涙が出そうになった。本当に申し訳ないことをしてしまった。
ひとしきり、通夜のような時間をすぎて、「リュウキ」と話しかけてきた。
「お前、自分で魂と会話できるとかいってたじゃん、ダメ元でいいからやってよ」
なんだそれは。話がおかしな方向に進んだ気がする。
石塚さん、あなたイタコにでもなったの?

