あっという間に放課後になり、私は彼秋庭くんと空き教室で2人っきり。

何故?

何故!?

しかも今の2人の体勢、バックハグ!!
何故に私はバックハグされてるのでしょうか?

出会って2時間程だよ!?

「あ…あのっ!」

「あ、宇佐美さんって部活やってた?」

「はぃい?」

ヤバい!
声が上ずった!!

恥ずかしいよぉ。

「ま…見るからに運動音痴って感じだし、HR終わったらすぐ帰ってるから部活なんてしてないか。」

え…何で知ってるの?
てか、貶してる?

「なら、独り占め出来るね?」

そう言って私の肩に顎をのせる。
自然に。
違和感なく普通に。

何でこんな恥ずかしいことをさらっとやってのけるの?

って!
じゃないよ!!

「あ、あのっ!なんで私が…。」

「んー、落ち着くから?」

落ち着くから?
おちつくから?
オチツクカラ?

んんん??

「何…で?」

「何でだろうね?」